水槽歴3年と半年のひぎっちは多分、現時点で少なくとも4年半~5年近く
生きているのではないかと思います。
(何故ならうちに来た時、既にゆうに2センチは超えていたので)
勿論、もっと長生きのアベニーもいますが、熱帯魚を飼ったこともなかった私が、
よくここまで来れたなと(その間、仲間のふぐたろう、ふぐ子の死という悲しい出来事も
ありましたが)。
単純に、ひぎっちという固体が強い(エロモナスになったから、強いと言い切れるか
どうかは疑問もありますが、結果として克服したので強いのかな^^;;?)
というのが大きいのだと思いますが、
私なりに飼育に気をつけていることを、書いてみたいと思います。
◆刺激とストレス
人間でもそうですが、あまりストレスがありすぎると、長生きは難しくなります。
ストレスは、人間の免疫力を落とす最大の敵だからです。
免疫力が落ちると、ウィルスなどに負け、人は病気になります。
免疫力が高ければ病気になり難く、なっても軽度で回復出来ます。
一方で、適度なストレス・・・刺激は、精神や体を活性化させます。
つまり、過度なストレスは寿命を縮める結果を招き易いが、適度なストレス(刺激)は、
心身の健康に役立ち、ひいては長生きの元になると言えるでしょう。
同じ生き物として、アベニーにもそれがあてはまるように思います。
幸い、うちのひぎっちは1匹なので、他の魚によるストレスはありません。
自然界では脅威となる、他の大きな魚に襲われると言う心配も、
多分していないと思います(笑)。
(アベニーが、この四角い水槽と言う世界を、どのように捉えているかがわからないので、
難しいところではありますが)
思うに、オス1匹だけで、生殖等の一連のことを経験していないと言うのは多分
良くない事だとは思います。
このままでは、ひぎっちには適度なストレス(刺激)がなさすぎですね(笑)。
ですので私は、出来る限りひぎっちと遊ぶようにしています。
指を左右に振って追いかけさせたり、時にはスポイトで泡や小さな水流を作って
抗わせてみたり、音に反応させたり(隠れながら名前を呼ぶと、ちゃんと聞こえていて、
声のほうへ寄って来て探しています)。
飼い主とのコミュニケーションと言う、刺激を与えています。
あと、スポイトで「びゅーっ!」と、ひぎっちのカラダに水流を当てて遊ぶのには、
カラダに付いているであろう余計なものを、水圧で払うのも兼ねています^^;。
そんなので目に見えない菌とか虫が払えるかは、甚だギモンですが。
気休めに・・・・(笑)。
そうやってかまっていると、日によって表情が違うとか、元気の度合いが違うとか、
判るようになります。
なので、自ずと病気の発見も早くなります。
以前どこかで「ストレスに晒されていれば、アベニーの複数飼いでもケンカしない」
つまり、
「そのストレスに打ち克つ方に注意が行き、皆で協力し合うようになるから」
と言うような事を言われている方がいました。
なかなか深いな~!それはあるかも?と、思ったのも束の間。
そのストレスとは、水道水をそのまま(温度合わせも、カルキ抜きもしないまま)水槽に
入れると言う事でした。しかも、毎日取り替えてるとか!!!
つまり、その環境の激変と言うストレスでアベニーはケンカしない。
そして、毎日大量替水なので、水がきれいなので病気にならない。
1匹も死なせた事がない!!と、豪語されていました。
その方は、「病気で死なせてない」ことを誇っておられましたが、多分、
病気にならなくても長生きはしていないのではないかと思います。
飼育には色々な考え方があるでしょうけれど、個人的にはこのやり方は好きではありません。
過度なストレスで黙らせる・・・それはまさに拷問部屋に閉じ込められた
罪なき人たちと同じ状態ですね。
◆.。.:*・゚゚・ 水 .。*・゚゚・*:.。.
魚にとって水は、飼い主の関心を得るのと同じ位大切です(たぶん 笑)。
安定した水は、独特の匂いがあります。
これは私の感じ方なので、自信がある!と断言は出来ないのですが、安定した水は
生臭さや、勿論異臭がないです。何のニオイが近いだろう?と、考えたのですが、
薄墨のニオイに近い感じがします(笑)。そして、「水が磨かれている」と言うのが
近い輝き方をしているように思います。
うちの水槽は、悪評高い外掛けフィルターと、底面フィルターを直結しています。
一時、外部フィルターに変えようかと悩んだのですが、止めました。
何故なら、水質が変ってしまうからです。
ひぎっちは既に高齢でしたし、そこでの水質の大きな変化は、決して良い結果を
もたらさないだろうと思ったからです。
例え、外部フィルターで「より良い水」が作り出せるようになったとしても、
ひぎっちにとって「良い水」とは、長年慣れ親しんだ水質、または、
(水の)循環リズムに違いありません。
1週間に1度、水替えをしています。
使っているカルキ抜き等も、ずっと銘柄を替えていません。
水替えの時、以前は外にひぎを出してやっていました。(底砂の中のゴミが舞い上がって、
そこからカラムリナス菌にやられる可能性があるので)が、
魚にとって掬い出されると言うのは、人間が考えるよりストレスが大きいようです。
なので、もうずっと入れたままやっています。なるべく、ゴミを舞い立たせないように。
(基本、赤虫も1本ずつ与えているので、食べ残しは一切ない)
水替も、必ずヒーターを使って水槽内の水と同じ水温のものを入れています。
2℃以上の水温差は、小さいアベニーにとっては結構なストレスになります。
そして、一気には入れません。時間があれば、朝と夕方に分けて。
1度でも、慣らしながらゆっくり入れます。
ストレスを感じているか、大丈夫か?は、体色&動きで判断します。
ストレスを感じると上下動等、動きが激しくなり、体色も黒いブチが濃くなります。
よく、水を汲み置いただけとか、日光に当てただけの方がいますが、
カルキや重金属等は、それでは抜けないそうですので、必ずカルキ抜き等を
使ってあげて下さい^^。
それで直ぐに死ぬ事はないにしても、重金属等は排出されず体に蓄積されるそうなので、
健康に良くないですね。
◆病気になった時・・・
体験して、学んだ事は、
「慌てず 焦らず けれど 手当ては迅速に」
です。
病気になると、その苦しそうな状態にショックを受けたり、とかく慌ててしまいます。
が、焦って慌ててやった事は、概して良い結果にはなりません。
様子がおかしくなるには、必ず何らかの原因があります。
それを冷静に見極め、見極めたら、手当ては迷わず迅速にしないと、
手遅れになってしまいます。
私はひぎっちカレンダーをつけていて、いつ、どのろ材を交換したとか、
様子がどんなだったとか、気になった事等を書き込んでいます。それがあると、
病気の原因究明に役立つ時があります。
そして、病気になったら、病気日記をつけます。
数時間毎に様子や、薬の量や、投薬の方法、水温、餌の有無、病変の部位、
図等を克明に記載しています。
それは、2度目にエロモナスになった時などにとても役に立ち、それがあったからこそ、
焦らずに治療が出来ました。
人の記憶は意外にいい加減なものなので、常に記録する事を心がけています。
◆そのほか気をつけていること・・・
朝一の水は使わない
うちの水道管は古いので(笑)、朝一の水は使いません。良くないと言いますよね。
新しい水道管のマンション等では大丈夫だそうですよ^^。
水槽周り、使う用具、バケツ等は常に清潔に保つ
昇温、降温は時間をかけて行う
冬はヒーター2本入れ
万が一1本が切れても大丈夫なように、26度のオートのものを保険で
飛び出し防止でフタの隙間は完璧に塞ぐ
餌は色々与え、赤虫だけにしない
最後に、一番大切にしていること・・・
生き物を飼うからには、時間、手間、お金、愛情を惜しまない。
どんなに小さくても、生き物を飼うということは、命の責任を最期まで負うということ。
命の営みに休みはないから、毎日継続することはとても大変!
でも、そのために何かを犠牲にするのは、飼い主として当たり前の責任です。
それが出来ないのなら、生き物を飼ってはいけないと、自分では思っています。
(これは、ズボラな自分への戒めであり、飼っていた生き物への、哀悼の意でもあります)
だから、これからもひぎっちが快適に、1日でも長生きしたい!と、思ってくれるよう(笑)、
全力を尽くして、親(爆)として頑張りたいと思います^^;。