はじまり
私がトルコに初めて行ったのは、ガラタサライがキリンカップで来日するよりも、大分前だった。
それまでは、ガラタサライ位は知ってはいても、まさかトルコに「観戦のために」
足を運ぶようになるなどと、自分自身でさえ予想していなかった。

それが、ご多分に漏れず、ワールドカップで観たトルコの
「常に・何が何でも・前へ」
という、荒削りだけれどパワフルなサッカーにすっかり魅せられてしまった。
「大好きなトルコのチームだから」
というのもあっただろう。
その「トルコのサッカー」の裏側に、今のトルコの持つ様々な顔を垣間見たからかもしれない。
否何よりも、激しいプレイの後に見せる、選手達のフレンドリーな立ち居振る舞いに、
懐かしいトルコの香りを感じたからに他ならなかった。



「懐かしい・・・」
初めてトルコに降り立ってアナトリアの荒涼とした大地を見た時、
何故だか無性に「懐かしさ」を感じた。
かつて、同じ風景を見た事があった訳ではない。
厳密には・・・見た事があったのかも知れない。「わたし」が生まれる前に。
それまで20数カ国旅をしていたが、何処の国に行っても、そんな事を感じた事はなかった。
胸が締め付けられるような郷愁。この風の肌触り、におい・・・。
黄昏から、夜へと移る様を刻々と映し出す大地。何故か私は
「帰ってきた」
・・・そう思ったのだった。

そしてその夜、大音響がして、驚いて目が覚めた。
ホテルの窓を開け放つ。冷たい風が流れ込む。
蒼白い月光が煌々と、まだ眠る街を照らしていた。
それは、生まれて初めて聞く、明け方のエザーンだった。
物悲しい、けれど、冴えわたる声が、澄んだ空気に染み込んで行く。
何故か、涙が止まらなかった。
私は窓辺にひざまづき、ほろほろと涙を零した。
眠りに横たわる街の中で、祈りを捧げる為に目を覚ます人々のように、
私の中でも、何かが呼び覚まされた瞬間だった。

そんな勝手な思い込みに背中を押されて、私のトルコな日々は始まった。
[PR]
by arif6 | 2004-04-21 01:38
<< 聞いたことがあるような答え  ...


"クサ クサ"と読みます。  トルコ語で短信、つれづれ・・といった所でしょうか。          トルコやトルコサッカー、管理人のタワゴトを、ぼちぼちと・・・。宜しくお付き合い下さい。  :) 
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
ほっしゃん ふくろう 関..
from ほっしゃん 画像・動画 最新..
大塚ドライビングスクール..
from 噂のウワサ
生命保険を見直すタイミン..
from セカンドライフ スタイルLa..
早実斉藤投手の応援に甲子園へ
from 三浦りさ子ナビ
野茂英雄
from 今日は何の日毎日が記念日なのよ!
検索
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧